じいぃ……。
悪戯好きの鏡花さんが動かしているのではないのかね?
鏡花さんの不思議な兎の置物。
幼少期に母から、自分の干支から数えて七つ目の干支をお守りにするという「裏干支」信仰を教えられ、水晶で作られた兎をお守りとして与えられた酉年の鏡花さんは、生涯兎の置物を集め続けたそうで、本の装丁にも兎が図案化されたものが多いと。
写真の置物は三匹のうち左の兎だけがそっぽを向き、やがて台から落ちそうになるほど位置を変えるという。文学館では移動の様子を毎日観察している。
バンカラとは「ハイカラ」をもじった語であり、明治期に粗野や野蛮をハイカラに対するアンチテーゼとして創出されたもの。一般的には言動が荒々しい様、またあえてそのように振舞う人をいう。(Wikipediaより)
というわけで石川四高記念文化交流館・石川近代文学館。
漱石先生の「坊っちゃん」を読んだことある人なら、なるほどこんな感じかと雰囲気つかめるかも。(坊っちゃんは熊本五高での体験を下敷きに書かれた作品)
宿直の先生に手ひどい嫌がらせ(騒音等)することを「ストーム」と呼んだり、壁にやたらと落書きをしたり、試験前に徹夜して勉強したり、まあどこも変わらんものです。展示を見ていたところ、老紳士に「お祖父さんが四高生だったのかな?」と問われましたが、私らはただの旅行者です。
石川近代文学館側では、犀星さんが馬込に家を新築した際の書斎が復元してあったり、鏡花さんの不思議な兎の置物が展示してあったり。
作家の私物って面白いよね〜。
ゴールデンウィークですからね。人はいますよね。
そしてこの景色を撮った直後に、一日目のお宿写真を間違って消してしまいショックがでかい。
野村伝兵衛信貞家は代々を御馬廻組々頭、各奉行職を歴任し、家督は十一代にわたって明治四年の由緒深い家柄だそうな。
加賀藩の中級武士が住んでいた長町。
土塀と石畳が当時の面影を残しているけれど、現在は住宅街でもあるからお静かに。
爽やかな朝です。
左側は金沢最古の用水、「大野庄用水」。
ここからちょっと歩いたけれど、暑くてこの用水を流れて行きたいとずっと言っていた。河童の如く(?)さらさら流れて目的地まで行きたかった。
お宿の写真は撮り忘れました。←
金沢駅から歩いて10分のちょっと古いビジネスホテルでしたが、親切にして頂いて大変気持ちよく過ごせましたぞ。
寝入り端にちょっとした地震にあったりしたけれど、目覚めはすっきりです。画像は長町武家屋敷跡・老舗記念館かな?
そして!!!最終日にして!!晴れです!!!!
前日の宿で「21世紀美術館にて入場無料」ということテレビでやっており、丁度いいやと行ってきました。雨のせいもあってすごい人だった……。はひぃ。
金沢工業大学が蒐集した「工学の曙文庫」をわかりやすく展示公開。ニコラス・コペルニクス「天球の回転について」や、アイザック・ニュートン「自然哲学の数学的原理(プリンキピア)」等、貴重だけどよくわからない本がいっぱい。←
画像は金沢工業大学所蔵の「活版印刷機」かな?(うろ覚え)